2020.09.01

社長インタビュー(その2)

workimg

代表取締役社長 中通慎二氏(右)と 聞き手の取締役 宇田野博之氏(左)
インタビューを終えて

社長インタビュー(その2)
代表取締役社長 中通慎二 に聞く
聞き手:取締役 企画本部長 宇田野博之
撮影・編集   村上雅弘

宇田野 中期的な展望があればお聞かせください

我々の開発はペットを中心に開発することに特徴があります。
もちろん最終的にはヒトへの応用も目指しますが、中期的にはペットを中心に開発いたします。

最初に実用化するのはペットの自家細胞治療です。この治療で実績を積みかさね、事業としては小さいながら確実に事業化を進めてまいります。

治療を具体的に説明しましょう
1. 再生医療第1日目:
お近くのフランチャイズ動物病院でペットの腹部から脂肪細胞を吸引・採取します。安全のため30分ほど病院でお休みいただきますが当日はこれだけです。
そのままご自宅に帰ってゆっくり過ごしてください。

2. 再生医療の準備:
採取した脂肪細胞を再生医療の細胞とする工程には10日から14日要します。
その間はご自宅でいつものようにペットと一緒に日常を過ごせます。
3. 再生医療第14日目:
いよいよ再生医療により治療する日です。しかし、そんなに大変なことはありません。
当日、決められた時間に主治医の先生に診て頂き、特に異常がなければ、治療液を皮下注射していただきます。これで治療は終了です。
安全性を確保するために、ペットは原則 病院で1泊して、翌朝 主治医に診て頂き異常がなければ退院です。
しかし、ペットによっては病院での宿泊で過度のストレスを感じる場合もあるでしょう。
その場合には、安全な処置ですので 主治医の先生とご相談の上 当日退院することも可能です。

これがペットの自家細胞治療です。

次に目指すのがユニバーサル細胞治療、例えばiPS細胞を実用化するか?又はこのままMSCで進めるか?
(MSC細胞の免疫制御作用を活用して他家移植も可能という論文も出ています)

ユニバーサル治療が可能になれば事業が拡大し、全国の動物病院でペットの再生治療が可能になると考えています。

宇田野 最後にHPのフォロアーの方に何かメッセージがあればお話しください

中通社長
1)まず日本発でペットに
医薬品分野では残念ながら日本発の画期的医薬品はなかなか出なくなっています。
そんな中で、再生医療については世界に先駆けて新たに法整備がなされ、活発に開発が進められています。

そんな中で、我々のポジショニングはペットを対象とした再生医療を実用化していくことに専念いたします。

2)ライセンス
NUMT
1) この技術を基に、特許を取り 権利化をはかり、特許管理する。
2) 公的助成金を獲得し、実用化の研究費と労務費にあてる。
3) 開発段階に応じてライセンスを実施する。
ただし、事業拡大まで自己資本だけで開発し、単なる銀行からの借入やファンドからの資金流入は致しません。

NUMTは、まだ船出したばかりで、事業成功の保証はありませんが
私たちの技術をライセンスしたいとお考えの企業があれば、いつでもご相談ください。